これから保活を始めるにあたって、「保活は面倒くさい」「やることが多くて大変」といったイメージを持っている方も多いでしょう。
実は、保活のやり方そのものは、そこまで複雑・難解なものではありません。進め方は、大まかに分ければたった3つのステップで考えることができます。
この3ステップを軸に、入園までの流れを意識しながら計画を立てるところから始めてみましょう。
ここでは、認可保育園入園を目指すタイプを例にしますが、認可外保育園への保活のやり方も役所への申し込み以外はほとんど同じ流れと考えてよいでしょう。
まずは「情報収集」からスタートしましょう。何をするにも事前の情報収集やリサーチを行なうことが大事です。具体的にどのようなやり方があるのか、以下で見ていきましょう。
「入園案内」とは、いわば自治体ごとの保活のマニュアルです。
自治体の認可保育園や認定こども園、幼稚園などの一覧表、保育料、入園後の手続きなどから、詳しい申し込み日程や申し込み方法、基準指数・調整指数などの指数表まで、さまざまな情報の詳細ややり方が記されています。
これは、自治体が各年度の申し込み受付前に発行しますので、忘れずに入手して内容を確認しましょう。
役所の窓口でもらうことができますが、自治体のサイトからダウンロードすることも可能です。
役所で入園案内をもらう場合は、申込用紙などの必要書類一式もセットで渡されることがほとんどですので、書類内容も忘れずに確認しましょう。
翌年4月入園に際しての案内は、申し込み日程の1~2カ月前に交付されることが多いようです。たとえば10月に申し込みを開始する場合は、8月~9月前後に発行されるのが一般的です。
それ以前の時期に情報収集として入手したい場合は、自治体サイトなどで前年度の入園案内に目を通しておくだけでも、保活のやり方の参考になるでしょう。
まずは、自宅や勤務先・最寄り駅などを拠点に、通いやすい園をピックアップしてみましょう。無理なく通えるかどうかは事前に確認しておきたいですよね。
近隣の保育園を探すには、自治体のサイトや入園案内に、認可園の一覧表が掲載されています。住所も記載されていますので、通いやすい園や気になる園を手早く探すことができます。
いくつか気になる園が見つかったら、園の公式サイトやSNSを見てみるのもよいでしょう。
ブログやSNSで、直近の行事や日常保育の様子を発信している園も多いので、園児や先生方の様子も参考になるでしょう。
また、保護者の方やお子さんの体調次第では、散歩や買い物のついでに自宅から園までの道のりを歩いてみる方も多いようです。
直接、園の前まで足を運んでみるだけでもさまざまなことが分かります。
園までの道のりでは、見通しの悪い箇所やアップダウンの有無、周辺の交通量や環境などが見えてくるでしょう。
また、園の前では駐輪場・駐車場の有無、園庭や近隣の公園で遊んでいる子どもや先生、時間帯によっては登降園時の園児や保護者の様子なども見ることができるかもしれません。
近隣の公園や児童館、小児科や検診などで地元のママ友・パパ友などができれば、保育園情報などを交換することができます。
児童館などでは、子どもの年齢ごとに同年齢の親子が交流会できる時間帯を設けていることがあります。また、未就園児の親子の交流イベントを定期的に催している自治体や地域団体もありますので、地域情報を探してみるのもよいでしょう。
ネットでの地域情報やSNSを使っての情報と、実際の交流や口コミなどで得られる情報のどちらもバランスよく参考にするのが、情報収集のやり方として理想的でしょう。
情報収集によって、希望したい園がいくつか決まってきたら、ステップ2の「園見学」に進みましょう。ここでは、園見学をすすめる手順を見ていきます。
まずは見学したい園をいくつかピックアップしましょう。
もし第1希望の園が決まっていても、複数の園を見に行くことで、冷静に比較検討することができます。近隣の園、通勤圏内で通いやすい園などはできるだけ候補に入れてみましょう。
ネット情報や口コミが少なく情報がつかみづらい園でも、見学に行ってみることで新たな発見をすることが多いでしょう。保護者や子ども自身との相性なども直接肌で感じることが大切です。
保育園見学は必ず事前に予約を入れてから行くようにしましょう。
見学の際は、認可園や認定こども園であっても、役所ではなく園と直接連絡する必要があります。
予約方法は電話で受け付けている園が多いようですが、ウェブやメール予約など園ごとに指定がある場合もありますので、サイトなどで確認して連絡しましょう。
電話で園見学の申し込みをする場合の注意点としては、以下を押さえておくとよいでしょう。
なるべく登園・降園の時間を避ける(午前中7時~9時前後、午後17時~18時前後など) 園のサイトで確認してイベントや行事が入っている日を避ける 午睡の時間など午後あたりがねらい目
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見学当日は、予約時間の5分前くらいに到着できていればベストでしょう。
見学は保育時間内に園内で行なうことがほとんどです。忙しいことを考慮して、早すぎる到着・遅刻はできるだけ避けるようにしましょう。
子どもは同行させても問題ありませんが、0歳児など外出が大変であれば必ず連れていく必要はないようです。
また、見学時の服装は親子ともに普段着で問題ありません。子ども同伴の場合、ベビーカーや車で行くとしても園内は抱っこで移動することになるので、抱っこひもやスリングを持参できれば見学がスムーズに進むでしょう。
園の基本的な方針や登園する際のルール、決まり、保育時間など、基本的なことは職員から説明がありますので、それ以外の面も見学時にできるだけ確認できるとよいですね。
以下のリストから、気になるポイントをチェック・確認してみましょう。
【保護者の目線で確認すること】 ・園児や先生・職員の雰囲気 ・先生や職員の態度や言葉遣い、身だしなみ ・子どもたちが笑顔で保育されているか ・園全体の導線や清潔感 ・園内・園庭の設備や危ない場所がないか 【見学担当の職員に確認すること】 ・延長保育や土日祝日対応について(申請方法、実際の利用率など) ・布団やオムツ、着替えなど日常的な持ち物、子どもの服装のNGルール ・給食など提供される食事やおやつの内容 (アレルギー対応、食材のこだわり、母乳持参の扱い、お弁当指定の日の有無) ・外遊び・お散歩の頻度と場所、徒歩のルート ・保護者参加イベントの数と頻度、どんな内容か ・防犯・セキュリティ対策 ・災害時の避難場所と保護者との連絡手段 ・日常での避難訓練の有無や頻度 ・急なお休みや遅刻早退などの当日の連絡手段 ・登降園の際の自家用車使用の可否 |
もし見学するのが認可外園であれば、その場で申し込み方法や必要書類などについても確認しておく必要があるでしょう。
申し込む園が決まったら最後のステップです。自治体の申し込み日程を確認して遅れないように申し込みしましょう。
必要書類は、役所で発行されている次年度の入園案内に詳しく記載されていますので、漏れのないように準備しておきましょう。
必要書類は自治体ごとに書式やフォーマットが違いますので、必ず所属自治体の案内を確認して揃えるようにしましょう。
また、保護者が記入するものと勤務先が作成する書類がありますので、前もって準備しておけば後々慌てることなく進めることができるでしょう。
入園案内の「指数表」を参考に、世帯の点数を計算して提出する必要があります。
これも、自治体によって配点が大きく変わりますので、必ず自分の自治体の指数表を参照して計算する必要があります。
この計算について不明点があれば、役所の担当窓口などで相談することもできます。
募集期間は、だいたい1カ月前後で設けている自治体がほとんどです。遅れると受け付けてもらえないことや選考対象外になってしまうことがほとんどですので、提出期間には気をつけましょう。
提出は窓口へ持参するのが基本ですが、郵送でも問題ありません。その場合は必着日を確認して遅れないように郵送しましょう。
窓口は募集最終日に混雑する自治体もあるようですので、余裕をもって提出できるとよいでしょう。
1次募集で希望園に入園内定が出ない場合でも、空き状況次第で2次・3次募集が出る場合もあります。この日程もしっかり確認して備えておきましょう。
保活のやり方を、3ステップにわけて解説しました。
大変に思われがちな保活ですが、やり方はいたってシンプル!と気持ちを前向きに持って、保活を楽しみながら進められるとよいですね。
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