保活のスタートは人それぞれですが、年度途中での入園でない限りゴールは4月の入園を設定している方が多いでしょう。
ゴールに向けた保活の流れを確認しながら、年間でのスケジュールを把握しましょう。
入園を目指す年の前年度から1年かけて保活を進める場合のスケジュールは、以下の流れを参照してみてください。
前年 4~6月 |
保育園情報の収集・自治体への相談 |
前年 7~9月 |
保育園の見学 希望園の決定 |
前年 10~12月 |
入園案内の入手・必要書類の準備 自治体の日程に合わせて入園申込み |
入園年 1~2月 |
入園内定通知 2次募集の日程・情報確認 2次・3次募集申し込み |
上記の表で赤字になっている部分は、自治体ごとに日程が決まっているものです。
この日程を基準としてスケジュールを組み、希望する保育園選び、提出書類の準備、申し込みなどを行なう必要があります。
基本的に、0歳児は「生後57日以上」から保育園に預けることができます。この基準は、産後8週間は休業しなくていけないと労働基準法で定められていることからきているようです。
そのため、最短で生後2カ月以降から保育園に預けられますが、受け入れに関しては、園ごとの定めとなっています。
園によって「生後3カ月から」「生後半年から」など受け入れスタート時期はさまざまなので、最短で入園したい場合は必ず確認しましょう。特に2月・3月に出産を予定している場合は注意が必要です。
0歳児入園を想定する場合は、2月・3月生まれの場合を除き、基本的には生まれ年の次年度4月の入園を目指す方が多いでしょう。
また、子が1歳になるまで育児休暇を延長し、生まれ年の翌々年4月からの1歳児クラスからの入園を目指して保活スケジュールを組むパターンも多いようです。
いずれの場合も、認可園であれば情報収集・見学・園の絞り込みを経て「10月~12月 申し込み」「1月~2月 通知」となる流れは一定です(詳細日程や期間は自治体によって異なります)。
そのため、0歳児入園の場合は、出産する月によって以下のようなスケジュールが組めればスムーズに運ぶことができるでしょう。
・4月~6月 出産以降に情報収集から保活スタート ・7月~9月 出産前に情報収集や見学したい園のピックアップを終わらせておく ・10月~12月 出産前に情報収集・園見学・希望園の選定を終わらせ、出産前後に申し込む ・1月~2月 2月4日までの生まれは4月入園が可能。出産前に申し込みまで済ませておく |
1月~2月までの出産予定の方は、妊娠中に入園申し込み書を提出しておかなくてはなりません。
しかし、内定が出ても出産時期が後ろにずれるなどで2月4日以降の出産となった場合は、その年の入園ができないため内定取り消しとなることは、念のため頭に入れておきましょう。
無事に内定して通う園が決まったら、入園準備を始めましょう。準備に関しては、内定通知とともに書類が同封されていることが多いようです。
園に提出する書類や、準備品、入園式の日程などもこの書類に記載されていることがほとんどです。園によっては、内定後に直接、園まで書類を受け取りに行かなくてはいけない場合もありますので、この時点で必ず確認しましょう。
園に提出する書類は、子どもの健康状態や発達の状況、保護者の就業状況、非常時の連絡先など、かなり細かく記入する必要があります。記入には時間がかかりますので早めに対応しておけば安心です。
また、園の内定が確保できた旨を勤務先に連絡して、いつから復職・勤務開始できるかを相談することも忘れないようにしましょう。
登園初日から1週間前後は、数時間などの慣らし保育から始めることがほとんどです。そのため入園初日からいきなり両親ともに勤務するのは難しいかもしれません。
時短勤務を希望する場合は、この時点で併せて相談しておくのがよいでしょう。
保活中は、つい入園内定がゴールと思ってしまいがちですが、内定から入園までの数カ月でこなさなくてはいけないタスクも多くあります。
これらを念頭においてスケジュールを組めるとよいでしょう。
希望園の内定が取れなかった場合は、第2希望以降に記入した園への内定が出ている場合があるので、改めて入園を検討しましょう。
希望を出した園すべてから内定が出なかった場合は、2次・3次募集の日程を確認し、追加募集が出た園を検討してみましょう。
また、追加募集が出る園の中には、応募時に定員割れになった園だけでなく、内定者が辞退したことで空き枠が出る場合もあります。
ほかにも、希望園に年度途中で空き枠が出る可能性を待ちながら、それまで認可外保育園に入園する・ベビーシッターを活用するというパターンをとる方もいます。
これは、認可外園などを利用している実績があることで、認可園への申し込み時の加点になる自治体もあるからのようです。
保活のスタイルやスケジューリングは、それぞれの保育園に対する考え方や、就業状況によっても変わるでしょう。
基本スケジュールを頭に入れたうえで、無理のない保活をすすめましょう。
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