保活にとって重要な園見学。初めてであれば、質問ができる時間があるのか、あれこれと聞いてもよいのか不安ですよね。
園見学は、希望の園を決める大きな判断基準となる機会です。
園側も、質問されることには慣れているはずですので、あとで困ったり迷ったりすることのないよう、できるだけ聞きたいことは聞いておきましょう。
ただ質問するだけでなく、見学中の先生の雰囲気、室内の採光や清潔感、子どもにとって生活しやすい導線に配慮されているか、保育の様子など、目で見て判断できることもありますので、一層気にしてみるのも大事です。
また、見学する園が「認可保育園」か「認可外保育園」かで聞くことのポイントが変わる点に注意してみましょう。
まずは見に行く園がどちらかを確認してのぞむと質問しやすいかもしれません。
認可園の場合は、入園の判断は申し込み時に提出する指数(点数)をもとに自治体が決定します。
この場合は、園側の意向は入園には一切反映されないため、園見学の際にいろいろ質問したことで印象が悪くなったとしても入園内定には一切関係ありません。
「こんなこと聞いたら落とされるかも」という心配は不要ですので、聞きたいことや気になったことはしっかり確認するのが正解です。
認可外園の場合は、認可園と違って、園に申し込みをして、園がその時の空き状況などによって入園者を決定します。この場合は自治体の判断や指数は関係ありません。
入園選考を園が行なうということは、あまりにも園見学の際の印象が悪い場合には、選考に影響する可能性があると考えられます。
特に、お受験対策、習い事、スポーツなどコンセプトや教育内容がはっきりしている園や、インターナショナルスクールプリスクールとして運営しているような認可外園では、見学時の態度などで入園の判断をされることもあるかもしれません。
もちろん、認可外園であっても気になることや確認したいことはしっかり聞くことは大事ですので、よほど態度が横柄であったり、担当者の話をさえぎって質問攻めにしたりといった非常識な態度でなければ問題ないでしょう。
ここからは、園見学で聞くことをカテゴリー別にリスト化して紹介します。また、保活の先輩ママパパからの声も参考にしてみてください。
施設については多くの確認事項がありますが、主に大きく2つに分けられます。
ひとつは「園として大事にしていること・行なっていること」、もうひとつは「園児・保護者が守るべき決まりやルール」です。
基本的なことは、質問する前に園側から説明があるはずです。基本説明をしっかり聞いてインプットしたうえで、気になるポイントについて質問するとよいでしょう。
メモを取りながら聞くと、話の後でまとめて質問できるので効率がよいかもしれませんね。
【先輩ママパパVoice】
【聞くことリスト】 ・1日の流れ、保育の内容 ・保護者会の有無と活動内容 ・職員の人数、構成 担任制なのか・クラス編成など 担任の人数や配置基準 ・持ち物について 着替えの量や決まり 歯ブラシ、コップ、上履きなど日常的な持ち物と対応 オムツ対応(名前の記入、持ち帰りがあるかなど) 服装のNGルール 寝具の内容、持ち込み・持ち帰りのルール 着替え・オムツなどのサブスクリプションサービスがあるか (申請手順や料金、実際の利用状況など) ・延長保育や土日祝日の対応について 申請方法や手順 年齢層による実際の利用状況 ・園と保護者間の連絡について 急な休みや遅刻・早退の場合の連絡手段やルール お迎えが遅れる場合のルール(夕食や間食の当日対応が可能か) 連絡帳に記入する内容 発熱などの体調不良、けがなどで保護者に連絡を入れる基準 保育料以外の費用徴収があるか、内容と徴収方法 ・習い事プログラムについて プログラムの有無と内容・頻度 参加についてのルール 実際の利用割合 費用や準備物があるか |
園見学で聞くことリスト2 散歩・外遊び・行事など
保育園によって考え方や実施頻度がさまざまなのが、日常での外遊びや行事です。
園庭が広く充実しているため、外への散歩がほとんどないという園もあれば、毎日公園に出かけるという園もあります。地域によっては季節ごと海水浴や雪遊びを実施することも。
ほかにも運動会や遠足、お泊まり保育など年間スケジュールに組み込まれている行事やイベントなどもどんなものがあるか知っておくと安心です。
【先輩ママパパVoice】
・日常保育での外遊びについて 園庭か公園か。頻度 公園に行く頻度と行き方、人数と引率人数 冬や夏、寒さや猛暑日などの対策 季節イベント、他施設の利用や交流などで園外へ出る頻度とその際の対応 ・行事について 行事の年間スケジュール 保護者が参加するもの(参加だけか、手伝う必要があるか) 外部の会場を借りて行なうものがあるか、頻度や内容 行事の際に準備が必要なものがあるか(衣装など手作りする必要の有無) |
日常保育で大事なことの一つが「食事」です。特に、ミルクや離乳食対応、給食については園によって大きく常識が違うことが多いでしょう。
アレルギーがある場合や、食べさせたことがない食材についての対応も確認しましょう。
ほかにも食育の工夫、おやつや食事の時間、遊び食べや手づかみ食べの対応、マナーやしつけについてなど、家庭での考え方との相違が生じる場合もあります。
気になる場合は食事に対する園の方針を聞いてみるのもよいかもしれません。
【先輩ママパパVoice】
・乳児の対応 粉ミルク・哺乳瓶の種類(こだわりがある場合) 母乳対応・持ち込み可能な場合は冷凍などのルール 離乳食の内容と進め方 ・離乳食以降の対応 アレルギーに関する対応、考え方 給食・お弁当の頻度 おやつの内容、年齢ごとの食べる時間 給食やおやつに関する食材のこだわり 栄養士・給食担当の職員がいるか、外部委託か 食育ではどんなことに力を入れているか |
子どもの日常的な健康管理はもちろんのこと、保育園での防犯・防災対応も確認ポイントです。
園見学の段階では、基本的な説明の中に、どんな防犯対策をしているか、地震など自然災害の際の避難場所や緊急連絡についてなどまでは説明してくれない場合も多いようです。
「女性の保育士さんが多いようですが防犯対策はどうしていますか?」と問い詰めるような聞き方をするよりは、「お友だちが通っていた園に不審者が出没した話を聞いたことがあって…」というように、心配が先に立っているといったニュアンスで聞くと角が立ちづらいかもしれませんね。
【先輩ママパパVoice】
・子どもの健康管理について 毎日の健康確認の手段 提携の小児科、嘱託医・看護師が常駐しているか 園内や園庭で起きた事故の事例やその際の対応 発達が気になる場合の相談(集団行動、トイレトレーニングなど) ・防災について 避難訓練の頻度と内容(保育士、園児ともに) 園としての防災対策(立地、地域ごとの対策など) 災害時の避難場所・保護者への受け渡しフロー ・園内やエントランスなどのセキュリティ対策 園として行なっている防犯対策 過去の防犯実績 |
ここまでで紹介したリスト内容について、園見学の段階ですべて確認する必要はもちろんありません。あくまで、園を選ぶための判断材料になれば十分でしょう。
年齢や発達段階などに応じて、気になる部分や欲しい情報をリストアップする際の参考にしながら、それぞれのご家庭ごとに「聞くことリスト」を作ってみてくださいね。
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