保育園見学をした後に、園にお礼メールを送るのは問題ありません。
この場合は、保育園は認可園・認可外園によって選考の仕方が変わることを念頭に置いてメール文を作成する必要があるでしょう。
認可園・認可外園における選考の違いは以下になります。
・認可保育園・・・・自治体が入園選考を行なうため園が入園者を選ぶことはない
・認可外保育園・・・入園決定は園の裁量。空き状況に応じて決定
上記を踏まえて考えると、認可外保育園であれば、内容次第で印象がアップしたり、考慮の対象になったりする可能性があるかもしれません。
しかし見学したのが認可園であれば、お礼メールで「どうしても入園したい」と熱意を書き送っても残念ながら選考には影響しません。
しかし、認可園であっても見学後にメールを送ることのメリットはいくつかあるようです。見学後に送るとよいメールや効果的な内容について、認可園・認可外園ごとに見てみましょう。
認可保育園へのメールは、見学への単なるお礼のみの内容であれば、園側によい印象を与えることができたとしても入園選考にはつながりません。
しかし、お礼メールの体裁をとることで、見学時に聞き洩らしてしまった質問や、当日にほかの見学者がいたり時間が限られたりして相談できなかったことを、改めてメールで聞くことができます。
また、保育園とメールでつながることで、保活や保育園選びで生じた不安などを解消できるという側面もあり、認可園であってもお礼メールを機にやりとりを行なう保護者は少なくないようです。
認可外園の選考は、基本的には空きがあれば入園できるというのが原則です。
しかし入園にあたってはできるだけ保育方針や園のカラーに合う保護者に入園してほしいと考えるのが普通でしょう。
そのため、保護者として常識的で好感度が高まるような文面のお礼メールを送ることには、多少なりとも意味はありそうです。
保活でのお礼メールでは、長文になりすぎない範囲で、見学時の感想や印象などよかった点をまず挙げて、そのあとにこの園に入りたい熱意を伝えるのが効果的かもしれません。
ビジネスメールの書式をもとに、保活での保育園見学のお礼メールへの応用例を見てみましょう、
【1】件名 保育園見学のお礼(名前) 【2】あて名 ○○保育園 ○○先生(もしくは保育園御中) 【3】本文 文例参照 【4】署名 園 なび子(なび太) nabitamama@××mail.com 080‐0000‐0000 |
件名は、簡潔に「見学のお礼」「見学へのご対応ありがとうございました」など、端的に見学のお礼メールであることが分かる内容にするのがよいでしょう。
ただ単に「○○保育園様へ」「ありがとうございました」など内容が一目で分かりづらい件名は、受信メール件数が多い園などの場合は、目を通す優先順位が下がってしまう可能性があります。
また、件名の末尾に自分の名字を入れておくと、誰からのメールかより分かりやすく親切かもしれません。
メール本文の冒頭には、まずあて名を記載します。書き方は上記例のように、園名・個人名の順に入れましょう。
個人名は見学時に対応した職員に名刺をもらっていれば名字のみ書いておくのが無難でしょう。敬称は、園長であっても一般保育士であっても同様に「○○先生」で問題ないようです。
対応した職員が複数人の場合や、特に名乗られなかった場合、名前を忘れてしまった場合は、「○○保育園 御中」のみでよいでしょう。
本文では、最初に自分の名前を名乗ります。
文例としては「お世話になっております。先日、見学させていただきました(名字)と申します。」のように簡潔でよいでしょう。
この場合、見学で直接会ったばかりなので時候の挨拶などは不要ですが、メールの最後には大げさになりすぎないバランスの結び文を配しておくとより印象があがるでしょう。
例
・末筆ながら、貴園の今後ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
・ご縁がございましたら、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
・時節柄、皆さまにおかれましてはより一層のご自愛のほどお祈りいたします。
保育園見学のお礼メールを何件か送るのであれば、専用の署名を書式登録しておくとよいかもしれません。
自分の名前の後に子どもの名を併記しておくと、より相手の印象に残りやすいでしょう。
保活をするうえで、電話が苦手なためメールを活用したいという方は多いようです。
お礼の気持ちを伝えるためであれば、お礼状の郵送や電話などに比べて、送る側だけでなく受ける側にとっても対応しやすい最適の手段がメールと言えるかもしれません。
質問や相談などやりとりがしやすく、電話のように時間を拘束することがないため、対応する保育園にも負担になりづらい面がメリットのようです。
以下では、認可保育園、認可外保育園それぞれに送るうえで参考になる、見学後のお礼メール文例を見ていきましょう。
単なるお礼メールを送るのも問題ありませんが、見学後に改めて相談したいこと、質問したいことがある場合の文例です。
以下のようにお礼メールの体裁で、相談、質問などを交えて送るとよいでしょう。
○○保育園 御中 お世話になっております。先日○月○日に息子とともに見学をさせていただきました(名字)と申します。 当日はお時間をいただき、丁寧にご対応くださり感謝しております。 皆さまが息子に優しく接してくださり、貴園のあたたかい雰囲気を感じることができました。本当にありがとうございました。 また、見学の際に先生から伺いました「自然との共存の中で優しさや思いやりを育む」という保育方針に両親ともに非常に共感しており、ぜひ貴園でお世話になりたいという思いを持っております。 本日は、見学の際のお礼にあわせまして、入園前に子どものことについていくつか相談させていただきたいことがあるため、ご連絡いたしました。 入園内定をいただいた場合、入園までに個別に相談できる機会を設けていただくことは可能でしょうか。 お忙しい折に大変恐縮ではございますが、先生方のお手すきの際で結構ですのでご検討いただけますと幸いでございます。 暑い日が続きますが、先生方におかれましてもどうぞご自愛ください。 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。 |
認可外保育園など、園側が入園の決定権を持っている場合は、お礼メールを送ることで印象アップさせる効果を狙えるとよいでしょう。
この場合は、保育園の方針や保育の方向性によって文面や内容を合わせることで、その園にふさわしい園児・保護者であることを印象づけることができるでしょう。
また、見学の際にうまく話せなかった、あまりいい印象を持たれなかった場合であれば、メールでフォローをしておくのも有効かもしれません。
○○保育園 御中 お世話になっております。先日○月○日に息子とともに見学をさせていただきました(名字)と申します。 当日は大変親身にご対応いただき誠にありがとうございました。 急に見学のお願いをさしあげたにもかかわらず貴重なお時間をいただきましたこと、大変感謝しております。 見学の際には、保育室や園庭で過ごすお子さん方や先生方の姿を拝見し、笑顔あふれる保育のなかで、子どもの自己肯定感を育む幼児教育を実践されていることを実感いたしました。 また、貴園の充実した設備や行事内容についても丁寧にご教示いただき、保育への熱意を感じることができました。保護者としても学ぶべきところが多く、大変感動いたしております。 親子ともども、ぜひ貴園でお世話になることができれば幸いでございます。 また改めて入園申請書の提出に伺いたく存じます。引き続き何卒どうぞよろしくお願い申し上げます。 末筆ながら、貴園の今後ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。 |
なにかとタスクが多く大変な保活の中で、保育園見学後のお礼メールまではなかなか気が回らない方も多いでしょう。
だからこそ、手短かにでも一通のメールを送る効果は大きいと言えそうです。
ほかの保護者に一歩差をつける効果や相談しづらいことなどは密にやりとりできるメールを活用すれば、保活の大きな前進につながるかもしれませんね。
KIDSNA園ナビは、保護者と園をつなぐ園児募集サービスを提供しております。
近所の保育園を知りたい、たまに見かけるあの園、どんな園なのか気になる!そんなときはKIDSNA園ナビの検索サービスで比較検討してみては?
地域や希望の条件から探せるKIDSNA園ナビ独自のサーチシステムは、ただでさえ大変な妊娠中・子育て中の保活の強い味方です。ぜひご利用ください!