保活の取り組みのひとつである保育園見学は、保護者が自分の目で保育園の様子を見たり、園の職員から直接説明を受けたりすることで、保育園選びの参考にするために行なうものです。
認可外保育園では見学や説明会の参加を入園条件としている施設がありますが、認可保育園は申請前の見学は任意です。しかし、保育園見学はできるだけしておいた方がよいと言われます。
その理由は、実際に施設や保育の様子を見て、保育士などと実際に話すことで、パンフレットやウェブサイトからでは分からない面が多く見えてくるからでしょう。
実際に見学する際は、以下のような部分をチェックすると園選びの参考になるようです。
・園の設備や園内/園庭の清潔感
・おもちゃや絵本などの数と質
・保育士の様子
・園児の様子
・サイトの雰囲気や書いてあることと乖離がないか
・見学時の対応、保護者への接し方
・周辺の状況、通いやすさ
実際に、家から近いことや園が発信する情報だけを頼りに入園希望を出して、入園後に「イメージしていたのと違った」「うちには合わなかった」と後悔する保護者の声を聞くことがあります。
そのような事態を避けるためにも、積極的に保育園見学を行なうことで、外側からは見えない保育園の様子を見極めることができるでしょう。
「保育園見学に行こう!」と決めてから、見学後にしておくとよいことまで保活における保育園見学の全体の流れを見ていきましょう。
保育園見学をする場合は事前予約が必要です。日時を確認して訪問しましょう。
見学日程は、園とこちらの都合が合う日時をすり合わせて決めたり、月に数回・曜日や時間などについて園側から指定があったりする場合があります。
予約方法は以下のパターンが主なようです。
・電話
・メール
・予約フォーム
たいていの園では公式サイトや自治体のサイトによる保育園紹介のページなどで見学予約の方法が記載されていますので、それに従うようにしましょう。
電話で予約する場合は、開園時間内に電話をかけて保育園見学の予約をしたい旨を伝え、日程の調整を行ないます。1カ月以内をめどに都合のよい日時などを事前に確認しておきましょう。
メールやサイト上の予約フォームから連絡するように指定している園もあります。
日程調整を行なうやりとりが生じるため、園からの返信にはなるべく早く対応できるよう受信メールをこまめにチェックするようにしましょう。
園によって見学の内容はさまざまなので、ここではおおまかな流れについて見ていきましょう。
園見学は開園中に行なわれることがほとんどですので、予約時間より到着が早すぎると保育の妨げになることがあります。10分~5分前に到着できるようにしましょう。
到着したらベビーカー置き場・駐輪場などの場所を確認して指示に従いましょう。
園内、園庭などを案内に従って見学してまわることが多いようです。保育中の邪魔にならないよう、園児や保育士の様子などをしっかり観察しましょう。
見学しているなかで気になることや疑問などなどがあれば、あとからまとめて質問できるとよいかもしれません。気になる部分はできるだけ確認しておきましょう。
園庭、保育室だけでなく、職員の事務室や防火扉などの避難経路、給食室、園児のトイレなどもタイミングが合えば見ておきましょう。
園の保育方針、日常の保育の流れや年間行事、入園前の準備物や毎日の持ち物、保育園のルールなどについて説明を受けます。
説明中や園内見学中に聞きたいことや疑問点がある場合はメモを取りながら聞き、質問は最後にまとめて確認できるとよいでしょう。
複数の園を見学する場合がほとんどなので、見学で感じた印象や気になったポイントなどをまとめて整理しておくとよいでしょう。
かんたんなメモ程度でも、どの園を第1希望にするかを迷う場合や、夫婦どちらかが見学した印象を共有して検討する場合などに役立ちます。
質問や相談など、当日確認できなかった内容があれば、後日メールで確認する方もいるようです。
保活での保育園見学にまつわるマナーや注意点について見ていきましょう。
基本的に、保育園見学は子ども同伴で行くことがほとんどのようです。
近年では感染症対策などで保護者のみに限定している場合や、同伴可能であっても入園希望する本人と保護者1名のみなど、人数制限がある場合がありますので予約時に確認しましょう。
園から特に指定がない場合は、基本的に子どもといっしょに見学するのは問題ありません。
服装は普段着でかまわないでしょう。フォーマルなスーツなどを着ていく必要はありません。
子どもを連れて園内を歩き回る場合もありますので、ジーンズなど適度に動きやすいファッションがよいでしょう。
予約の際に確認できればよいですが、できなかった場合や特に指定がなかった場合は、スリッパなどの室内履き、メモ(筆記用具)を持参すればよいでしょう。
抱っこが必要な年齢の子ども同伴で行く場合は、園内で見学する際に両手が空くようにスリングなどを用意しておくとよいかもしれません。
水筒やマグなどの飲料はよいですが、子ども用のおやつを持参した場合は、園児や同席するほかの見学者などにアレルギー対策が必要な可能性を考えて、園内で与えるのは控えましょう。
保育園見学においてただ漫然と雰囲気だけを見ていては、得られる情報はパンフレットやウェブサイトとそう変わらないまま終わってしまうことも。
保活での保育園見学を重視している保護者の中には、事前に質問リストを作成しておく、園内を見る際のチェックポイントをあらかじめ決めておく、といった方もいるようです。
質問に関しては、気になったことはしっかり聞くことが大切です。
根掘り葉掘り探るような質問や、保育の内容を非難したり品定めしたりする態度は論外ですが、子どもの安全と成長のために保育環境について質問・相談することはまったく問題ありません。
認可保育園であれば入園選考をするのは自治体です。見学時にあれこれ質問したからといって、選考から外されてしまうことはありませんので安心して疑問点の解消に努めましょう。
保育園見学は、保活をする上で保育園選びにかかわる重要タスクのひとつと言ってもよいでしょう。
子育て中や妊娠中など忙しいさなかの保活ですが、複数の園を見学しながらあとで後悔することのない保活ができるとよいですね。
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