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【園ナビ独自調査】アンケートで見る!保活の実態と保育園に求められていること

作成者: 園ナビ|3/22/24 6:43 AM

待機児童問題と園児の定員割れが同時に発生するエリアもある、現在の保育園入園事情。そんな保護者も保育園経営側も揺れ動く2023年に、KIDSNA園ナビは、全国の保活経験者約150名を対象としたアンケートを実施しました!保育園に子どもを預けたい保護者がなにを考え、なにを見ながら保活にのぞんだのか、聞こえてきた生の声をまとめました。

保活のスタートは?低年齢からの保活はもはや常識

KIDSNA園ナビが独自で行なったアンケートでは146人の保活経験者の方からご意見を聞くことができました。

まずは、保活を始めた年齢と時期について見ていきましょう。

子どもの年齢では1歳が32.9%、0歳が31.5%となっており、低年齢からの保活がスタンダードとなっているようです。

待機児童が社会問題となっていた頃は妊娠中の保活も話題になりましたが、今でも低年齢児の入園については「できるだけ早く0歳児からの枠を確保しないと育休明けの入園ができない」という状況が続いているようです。

また、保活をスタートした時期についても調査しました。

スタート時期として最も多かったのは、「自治体の1次申し込みが始まる2・3カ月前から」という声で、36.7%、次いで「入園の半年前から」が28.3%となりました。

認可園の1次申し込み時期は自治体によって異なりますが、だいたい入園前年の10月~11月前後の実施が多いことから考えると、ほぼ半数以上が、入園前年の夏から秋にかけてを保活シーズンとしていることが分かります。

ほかには「妊娠中から」12.5%、「(入園の)1年前から」が12.5%だったため、さらに早い段階から保活を始める層も一定数見られるようです。

施設形態は認可園が圧倒的な人気!中でも軍配は私立に

園選びについて重要な、施設形態の希望について見ていきましょう。

回答によれば「認可保育園」の圧倒的人気が目立ちます。

公立・私立では、やや私立の人気が高いようですが、これは自治体によって私立園の数が多いことが関係しているかもしれません。

保育方針や設備などを重視して、あえて私立園を選びたい保護者も増えていることも一因として考えられるでしょう。

また、全国的に増えている「認定こども園」の人気にも目がとまります。

認定こども園のメリットとしては、保護者の認定基準にかかわらず入園が可能なため、保護者が産休や転職などで一時離職する場合でも入園が継続できる点が人気です。

保育だけでなく幼児教育の部分にも力を入れているという部分に魅力を感じ、あえて希望する保護者も多いようです。

保護者の情報収集はインターネット検索と自らの足で

iStock.com/recep-bg

園探しについては、情報収集の方法について聞きました。

情報収集の方法としては「インターネット検索」が突出しています。

近年は若年層になるほどSNSで情報を得る傾向にあり、インターネット全般が標準的な情報源になっていることは間違いないようです。

ほかにも、役所に足を運んで知った、ママ友の口コミで、生活の中で園の前を通った、街や駅の広告ポスターで見かけたなど、自分の足で地域の情報を収集するスタイルも健在です。

アンケートが複数回答であることからも、ほとんどがインターネットと現地でのリサーチを併用していることも予測できます。

また、「園の情報を見る際にどのような情報収集ができるとよかったですか?」という設問では、「口コミなどリアルな保護者の情報」「通っている保護者の声」がそれぞれともに同率の69.2%で最も多い回答数となりました。

インターネット上でもリアルでも、口コミの効果が非常に大きいことが分かります。

この設問では、次いで「日常保育の様子」57.5%、「園庭や外遊びについて」45.8%、「働いている保育士の顔」44.2%の順で回答が多くなっています。

サイトやSNS、またリーフレットやチラシなどによる広報では、これらの点がよく分かるものであると興味を持ってもらえるかもしれません。

園見学はもはや当たり前?保護者が気にするポイントは

ここでは「園見学への参加の有無」と、その理由を聞きました。

75%以上の保活経験者が「園見学に参加した」と回答していることからも、入園申し込みに際しての事前見学には、おおむね意欲的であるようです。

園見学をした理由では、「雰囲気が知りたい」「実際の様子を見たかった」などの回答が半数以上となり、特に「園や保育者の雰囲気」を知ることを目的として参加したという回答が目立ちました。

行かなかった理由としては、「きょうだいが在園(卒園)している」「自分の母校(園)」など、すでに園の内実について知っており信頼があったというケースが多いようです。

また、保活時期によって「新型コロナウィルス感染症対策のため園見学を中止していた」という回答も散見されたことから、コロナ禍でなければさらに参加者の数字は高かったと考えられます。

さらに「園見学に行った」という回答者には、見学した園の数についても聞いてみました。

結果は「2~3園」が最も多く40.8%、次いで「4~6園」で24.5%となっています。

申し込みの数カ月前から複数の園見学をし、実際に園の雰囲気を感じたり子どもとの相性を見たりしながら、合う園をしっかり選びたいという保活経験者の意識が見てとれます。

入園希望を出す決め手となったポイント

iStock.com/itakayuki

この設問では、入園希望を出す園を選ぶ際に重視したことを、回答項目の中から「最重視したポイント」「2番目に重視したポイント」「3番目に重視したポイント」として、それぞれ回答してもらいました。

 

 

最優先・第2優先ともに「距離が近い」が多いことから、通いやすさ、送迎のしやすさを重視して立地からまず選ぶ保護者が多いことが分かります。

「保育や教育の内容」「先生(職員)の人柄」を最優先にあげる回答も多く、同回答が第2・第3優先項目でも上位を占めていることからも、保育内容と人材の質の高さが保護者に求められていることが見えてきました。

立地条件を気にせず「もし好きな保育園に入園できるとしたらなにを重視しますか?」とした設問でも「保育/教育内容」「園長や先生などの印象」が上位を占めています。

これらの「保育内容と人材の質の高さ」を重視したいという回答は、保活ニーズとして、園探しの際に知りたい情報・園見学の参加理由とも密接にリンクしていると言えるでしょう。

また、第3優先の項目では「保護者の負担が少ない」を重視する声が出てくることにも注目です。

立地、保育・人材の質がクリアされた後に、保護者の利便性が判断基準として浮上してくることが分かりました。

これは「お弁当の有無や頻度」「保護者が参加する行事の頻度」「習い事の有無」などを、園見学の際に気になるポイントとして挙げていた回答が複数見られたこととも相関があるようです。

保活状況はエリアによって千差万別!保護者のニーズをつかもう

全国の保活経験者の方にご協力いただいた、今回の「保活実態調査」のアンケート結果から、保育園経営で今後必要になってくること、広報や園児集客につながるヒントが見えてきたのではないでしょうか。

これからもKIDSNA園ナビでは、保育園経営において知りたい・活かせる情報を発信していきます。

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