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保活失敗を防ぐ!参考にしたい体験談と対策、失敗時にできることは

kohei_hara_iStock-905869574家族のライフプランに大きく関わってくる保活では、できるだけ「失敗」したくないですよね。失敗を防ぐには事前にシミュレーションしながら対策について考えておくことが大事かもしれません。ここでは、保活の先輩から聞く失敗談を例として、轍を踏まないために事前にできること、また実際に失敗したときにすぐに行動に移したいことについて見ていきましょう。

保活体験談から見る、失敗しないための3つの対策

「保活の失敗」と一口に言っても、さまざまな要因と結果があります。ここでは保活失敗の体験談をもとに、同じ失敗に陥らないよう対策について見ていきましょう。

失敗談1 「希望園を1つしか書かなかった」

自宅のすぐ近くに園庭や設備が充実していてテレビでよく取り上げられる人気の園があるため、どうしてもそこに子どもを入れたかったAさん。

「第1希望しか書かなければ、たくさんの園を記入した人より優先される」と信じて、希望園をその園のみに絞り込んで提出しましたが、結局は「内定保留(落選)」に。

失敗の要因

同じ園を第1希望にした「1園のみに希望を出した人」と「10園に希望を出した人」がいたとして、それを理由にどちらかが優先されることはありません。

また選考を行なう際に、その園を「第1希望にした人」と「第5希望にした人」がバッティングした場合に、第1希望の人が優先されることもありません。

あくまで優先されるのは「指数(点数)が高い方」なので、1園しか希望を出していない人は単に「選考対象になる機会が1回」になるだけなのです。

失敗しないための対策

できるだけ多く希望園の候補を出す方がよいでしょう。もし申し込む自治体に希望園を書く枠が10あれば、その10枠をすべて埋めるくらいの意識で臨む方が、内定の確率は増えます。

「どうしてもここに入りたい!」という園が見つかるのはよいことですが、その園を第1希望に記入した・その園しか書かなかったからといって優先的に入園できるわけではありません。

希望する園が複数見つからない場合は、通えそうな立地の園をとりあえずすべて見学に行ってみる、自治体の保育コンシェルジュや窓口相談を活用して、希望に合う園を探してもらうなどしてみるのがよいでしょう。

今まで気にしていなかった視点で保育園を探してみることで、選択肢が広がることがあるかもしれません。

失敗談2 「受け入れ人数を確認せずに全落ち」

初めての保活で、認可保育園の1歳児クラスに申し込んだBさん。申請書には「利用希望の園名」を記入する欄が6園分あったので、第1希望から第6希望まですべて記入して提出しました。

しかし結果はなんと6園すべて内定保留!

あわてて自治体の窓口へ相談しに行き、2次募集が出ている園に希望を出しなおしました。

失敗の要因

保育園見学にも熱心に足を運び、少しでも子どもに合う方針の保育園に!と気合いを入れたBさんでしたが、保育園の中身にこだわるあまり、希望した園の「受け入れ可能人数(募集人数)」をチェックしていませんでした。

希望を出した園はすべて0歳児クラスが設けられており、持ち上がりの園児でクラスの上限人数がほぼ埋まっていました。

そのため、1歳児クラスの募集人数が最も多かった園でも2人で、ほかはどこも1人の園ばかり。枠が少ない園しか選択肢に入れなかったことが保活失敗の要因となったようです。

失敗しないための対策

申請できる希望園の枠をすべて埋めるのは正解です!大事なのは、園を選ぶ段階で希望するクラス(年齢)のその年度の受け入れ人数を必ず確認すること。

もともと極めて少ない枠しかない園を選択肢に入れるのは、よほど指数が高くない限り失敗を招く可能性が高くなるでしょう。

特に1歳児は0歳児クラスからの持ち上がりがあり、新規枠が少ない園が多いようです。「希望を出した園のどこかに入りたい」なら、できるだけ受け入れ人数が多い園を希望に入れておきましょう。

失敗談3「来年以降は兄弟で別の園に…」

0歳の次男が2歳の長男と同じ保育園に入園できて、ホッと一安心のCさん。

しかし入園できたのは3歳までしか受け入れがない小規模園のため、下の子が1歳になるタイミングで上の子が退園する必要があります。

今は同じ園なのでよいのですが、来年以降を考えるとテンションが下がってしまうCさんでした。

失敗の要因

認可保育園は、すべての園で0歳児から5歳児クラスまでが完備されているとは限りません。0歳児を受け入れていない園や、2歳以下のクラスのみを設けている園は多くあります。

0歳児から入園できて兄弟姉妹で入園可能な園を探していくと、自治体によっては実際の選択肢は狭まってしまうこともあるでしょう。

そのため「とりあえずいっしょに入れるところに…」と安易に入園すると、子の成長とともにきょうだいが別々の園に通うことになってしまいます。

失敗しないための対策

兄弟姉妹で保育園が分かれてしまうのは悩ましい問題でしょう。保育園を選ぶ際には、年齢別の受け入れ人数を確認しておく必要があります。

自治体によっては兄弟姉妹で同時入園する・すでに上の子が入園している園に下の子の入園希望を出すといったケースでは、点数が加算される場合があります。

このような措置があることを事前に知っておけば、園選びの選択肢は広がるかもしれません。

第1子の保活の際に第2子の計画がある場合は、できるだけ就学前まで受け入れ可能な園を選択しておくこともコツのひとつでしょう。

保活に失敗したときにとるべき3つの選択肢

BrianAJackson_iStock-465316135iStock.com/BrianAJackson

上記で紹介した以外にも、思ったように保活がうまくいかなかった、認可外園に入れなかったという状態はさまざまなパターンで生じるでしょう。

もし保活に失敗したと感じた際には、すぐにできるフォローがあります。以下で見ていきましょう。

自治体の窓口に相談

4月入園の選考で落選してしまった場合は、2次・3次募集について自治体の窓口に相談しましょう。

追加募集はその時点で空きがある園のみで行なわれます。まずは「空きがある園があるか」を窓口で相談してみましょう。意外と今までノーマークだった園や新規開設の園が見つかるかもしれません。

また、4月入園の場合は内定後に入園キャンセルが出る場合があります。

過去にどれくらいキャンセルがあったか、5月時点で途中入園の枠が空く園がどれくらい予想されるかなども聞いてみてもよいかもしれません。

認可外保育園を探す

1歳児クラスなど激戦になることが予想される場合や、認可外で通える園の選択肢が少ない場合は、保活の早い段階で認可外保育園も探しておくのがかしこい進め方でしょう。

認可園の保育料は過去の世帯納税額をもとに決定されるため、所得が高い場合は園が独自に金額を定めている認可外園の方が保育料が安くなるケースがあります。

また認可外園といっても、幼児教育やスポーツ・芸術などに力を入れているなど、国の基準に左右されない自由な保育方針がよいと保護者に選ばれている園も多いようです。

ほかにも、すべり止めにした遠方の認可園に内定が決まったものの、よく比較してみると駅前の認可外園の方が利用しやすくニーズに合っていたというような声はよく聞かれます。

第1希望は認可保育園としていても、認可外園や自治体の基準を満たしている園を見学しておき、いざという際の保険としてあたりをつけておけば安心でしょう。

認可園の選考結果が出るまで待ってくれる認可外園もあるようです、結果次第ですぐに切り替えられるようにしておけるとよいかもしれません。

育休の延長を検討する

育児・介護休業法の改正により最長で子どもが2歳になるまで育休期間が延長できるようになりました。それによって、保育園に入れなかった場合に育児休暇を延長する方が増えています。

保活に失敗して認可保育園に入れなかった場合は、すぐに職場に連絡して今後の復職プランを相談することが大事でしょう。

また、とりあえず時短勤務制度を利用して復職し、ベビーシッターなどを活用しながら5月以降の途中入園を狙うという方もいます。

2022年から施行された男女ともに育休延長ができる「パパ・ママ育休プラス」を利用すれば、男性も子どもが1歳2カ月になるまで育児休暇を延長できます。

このように、制度を活用しながら途中入園に向けて軌道修正をするのもひとつの手でしょう。

保活の失敗を防ぎながら、いざというときの対策も

子どもだけでなく保護者の生活やキャリアプランに影響することがある保活の失敗、できるだけ避けたいのは誰もが思うことでしょう。

失敗を未然に防ぐ対策や失敗してしまった場合のフォロー、どちらもしっかり念頭において取り組めば、失敗を成功に転化できてしまうこともあるかもしれません。先を見ながら慎重に保活を進められるとよいですね。

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