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保活って何をすればいい?基本の流れとポイントを解説!

yamasan_iStock-1292031345保活に関する情報はたくさんあるけど、とりあえず基本の大事なポイントだけを知りたい!そんな方のために保活の基本について説明します。ここで押さえておきたい3つのキーワードは「保育園の種類」「スケジュール」「指数(点数)」。まずはこれらが保活にどう関わってくるかを知って、はじめての保活に活かしてくださいね!

【保活のポイント】保育園の種類について

保活に取り組むうえで、まず押さえておきたいのが保育園の種類です。

保育園には大きく分けて「認可保育園」「認可外保育園」という2つの種類があり、その区分によって入園選考の方法が大きく異なります。

この2種類における国が定めた設置基準と選考方法の違い、それにともなう申し込み方の違いを把握しましょう。

認可保育園

厚生労働省が定めた「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」を満たした保育園です。

この基準には、保育室や園庭の面積から、子どもの年齢ごとの保育士配置人数に至るまで細かい規定があります。

保活をする上で認可保育園について知っておきたいポイントとしては「入園選考を自治体が行なう」「保育料は世帯ごとの納税額によって決定する」という2点です。

特に入園選考については、申し込み方法や時期、選考基準などはその園が所属する自治体によって決められます。認可保育園であれば、私立・公立の区別なく同様です。

認可保育園への入園を希望する場合は、自治体の指定する申請書類を、その自治体の役所の窓口(保育課など)に提出して申し込む必要があります。保育園全ての園に対してではないという点に留意しましょう。

なお、中でも形態が少し異なるのが「認定こども園」です。

認定こども園は幼稚園と保育園の両方の性質を持つ園で、原則として認可園に含まれます。しかしその性質上、選考方法の考え方がやや異なるのが特徴です。

認定こども園への入園を希望する場合は、認可保育園への入園要件となる「保育の必要性の認定」に基づいて入園方法が変わります。

この認定は、認可園への入園申請を提出する際に選考の前提として自治体が行なうものです。

保育の必要性があると判断される「2号」もしくは「3号」に認定された場合は、認可保育園と同様に自治体に申請して選考が行なわれます。2号と3号の違いは年齢による区分です。

また3歳児以上であれば、保育の必要性の認定上「保育を必要としない」と認定される「1号」認定でも入園できます。この場合は、園に直接入園申請を行ないます。

このように、認可保育園であっても認定こども園の場合は、認定される号数によって入園方法が変わるので注意が必要です。

認可外保育園

「認可外保育園」はその名の通り、国からの認可を受けていない保育園です。無認可保育園とも呼ばれます。

国が定めている職員数や設備基準を厳守する必要がないため、園ごとに形態・業態はさまざまです。

たとえば、商業施設内やマンションの一室で運営するような託児所から大手企業が運営する園、またインターナショナルプリスクールなど特定の幼児教育に特化した施設などがあります。

都道府県や自治体が定めた基準をもとに認定された保育施設も多くありますが、これらも認可外園に分類されます。

自治体ごとに呼び名は変わりますが、東京都が独自の基準を設けている「認証保育園」、神奈川県による「認定保育園」などが該当します。

認可外保育園はすべて私立運営で、入園選考や保育料の策定は園ごとに行なわれます。入園申し込みや選考に関しても、全て直接園と保護者との間の申し込みや契約で決定します。

出典:児童福祉施設の設備及び運営に関する基準/e-Gov法令検索

【保活のポイント】スケジュールについて

保育園の入園は希望するタイミングでいつでもできるというわけではありません。ここでは、認可保育園・認可外保育園それぞれの入園スケジュールを見ていきましょう。

認可保育園

認可保育園に入園する場合は、入園希望の申請を出し、それが内定となることが必要です。入園タイミングによって保活のスケジュール計画を立てる必要があるでしょう。

ここでは年度始めの「4月入園」と、それ以外の月に入園する「途中入園」について、それぞれの保活スケジュールの立て方のポイントを見ていきましょう。

4月入園のスケジュール

認可保育園の4月入園は、最も入園希望者が多い入園タイミングとなります。そのため、4月入園の申し込み申請は、ほかの月とは別に受け付け期間・選考期間を設けています。

具体的な期間はその自治体や年度によって変わりますが、おおむね入園年前年の10月から12月の間に入園申請の受け付け期間が組まれます。

以降は、締め切り日以降から入園年の1月にかけて選考、1月中旬から2月上旬にかけて内定および内定保留(不承諾)通知が発送されるという流れが一般的なようです。

入園を希望する場合は、その自治体の申し込み申請の締切日までに保育園選び、書類の準備などを終えて、申請を完了させる必要があります。

たとえば4月から0歳児クラスに入園させたい場合、春生まれの子であれば、出産後に保活を進めながら秋の申請期間に備えます。

秋以降に生まれる子を4月から0歳児クラスに入園させたい場合は、妊娠中から保活を開始して出産前後に申請を行なう必要があるでしょう。

年度途中入園のスケジュール

保活は、年度途中の入園を選択肢に入れて進められる点がポイントです。ただし、それは園ごとの定員に空きが出た場合のみ可能な入園方法です。

4月入園で該当年齢の受け入れ枠がすべて埋まった場合は、入園辞退や年度途中に転園・退園する子が現れない限り、年度途中入園はできません。

認可保育園の選考では、空きが出た場合にその都度で入園選考が行なわれ、入園者が決定します。

多くの自治体では、原則として空きが出た時点で毎月(月に1回)選考が行なわれるため、年度途中に入園内定が出た場合は、内定通知から約1カ月で入園となることが多いようです。

認可外保育園

認可外保育園は自治体の選考は関係なく、園による空き状況や園独自の選考基準で入園が決まります。

そのため園の運営方針によっては、4月入園であっても年度途中であっても園が許可すれば入園できる園や、年度途中からは入園できないという園もあるでしょう。

入園申請や選考については園ごとに異なりますので、それぞれの保育園で確認しながらスケジュールを組み立てましょう。

【保活のポイント】指数(点数)について

SunnyVMD_iStock-1384110506iStock.com/SunnyVMD

保活における入園選考の流れを見てきましたが、ここからは選考の中身について解説します。

認可外保育園には、空きがあれば申し込んだ順に入園できる園や、園独自の選考基準で入園が決まる園があるようです。

認可保育園の場合は、自治体が定めた一律の基準で、すべての認可保育園の入園選考を行ないます。選考に使用されるのは以下の3つの基準です。

基準指数

調整指数

・優先順位

基本的には、上記の基準指数と調整指数を足した数が「世帯指数(点数)」と呼ばれ、園ごとに入園希望を出した世帯の点数が高い順から入園が決まります。

以下では、この3つの基準の内容について見ていきます。

基準指数

入園申請書と併せて、両親ともに就労している場合であれば「就労証明書」を提出する必要があります。これをもとに世帯指数(点数)が割り出されます。

就労であれば、両親それぞれの月の就労時間と日数、家族の介護や入院による申請であればその度合いによって点数が変わります。

たとえば父親が「週5日以上・1日8時間以上の就労」、母親が「週5日以上・1日6時間以上8時間未満の就労」など、実際の就労状況に該当する項目と、その項目に配された点数を合計します。

上記の世帯で、父親の就労実績にあたる項目が20点、母親の就労実績にあたる項目が18点と配点されていた場合、世帯指数は「38点」となります。

これが、この世帯の「基準指数」の点数となります。 

調整指数

上記で算出された世帯単位での「基準指数」をもとに、さらに細かい家庭や子ども本人・兄弟姉妹などの事情を考慮して加点・減点を行なうのが「調整指数」です。

基準指数は、どの自治体でも項目はおおむね同じ基準であることが多いですが、この調整指数の項目に関しては、自治体ごとに異なる部分が多々あることが特徴です。

一般的な項目としては、以下のような内容の項目があり、それぞれの項目に該当した場合の配点(加点および減点)が定められています。

調整指数の項目の一例

・生活保護受給世帯(加点)

・希望する保育園に兄弟姉妹が在園している(加点)

・多胎児の同時申し込み(加点)

・育児休暇を終えて認可外保育園などの利用実績がある(加点)

・同居もしくは近居の祖父母がいる(減点)

・過去に保育料を滞納している(減点)

自治体によって項目内容や配点は異なりますが、おおむね10~30前後の項目が設定されている自治体が多いようです。

基準指数と調整指数を以下のように算出した数が、その世帯の「世帯指数(点数)」となります。

世帯合計

(父の基準指数+母の基準指数)+調整指数(加点・減点)=世帯指数    

この点数をもとに、自治体が入園選考を行ないます。

優先順位

「基準指数+調整指数」が高い順から入園が決まるのが基本ですが、受け入れ枠数より希望者が多く、同点の世帯が競合した場合に用いられる選考基準が「優先順位」です。

世帯指数が同点で並んだ希望者のうち、「生活保護受給世帯」「兄弟姉妹が在園している」など自治体ごとにそれぞれ定められた項目からより優先順位が高い項目に該当する方が入園内定となります。

この優先順位は同点の場合のみ適用される基準ですので、すべての応募者がこれをもとに選考されるわけではありません。

保活の基本とポイントを押さえて保活に取り組もう

初めての保活にチャレンジする上で知っておきたい3つの重要ポイントについて解説してきました。

「保育園の種類」「スケジュール」「指数(点数)」、特に認可保育園への入園を目指した保活を行なう場合は、この3要素を理解することは必須といえるでしょう。

保活を成功させるために、ポイントを押さえて保活を進めていきましょう!

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