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東京都江東区の保活事情をリサーチ!子育ても保活もしやすい街

Daishuke_iStock-900553156保活に取り組む子育て世帯に今最も注目されている街のひとつに江東区があります。再開発が整った湾岸の豊洲や有明、人気店が続々と開店する門前仲町や清澄白河、暮らしやすい亀戸や大島周辺など多彩なエリアに人気が高まっています。ここでは、そんな江東区の待機児童の状況、申請についての基本情報や、保活サポートについて紹介します。

【江東区の保活】基本情報

タワーマンションの建設が相次ぎ、下町から一気に子育て世帯の憧れの街に変貌した江東区。湾岸だけでなく森下や門前仲町などのエリアでもファミリー向け住宅が増えはじめ、子育て世帯の人気が高まっています。

そんな江東区の、2023年12月時点での待機児童や申請スケジュールを見ていきましょう。

待機児童・保留児童

江東区は、2022年4月に初の待機児童ゼロを達成し、23年度も継続しています。

2023年4月入園の選考では、申込者数は14892人。前年比では143人減少しており、少子化にともない全年齢で減少傾向にあることが分かります。

同年の入園状況を見ると、他区では激戦となっている1歳児クラスでも、江東区では定員割れになっている園が多く見られます。

現状では認可保育園に入りやすい区と言って間違いないでしょう。

人口流入に関しては、江東区は2018年から23年までの5年間で約2万人の人口増加を見せ、この期間を対象とした人口増減率調査では東京都全域で1位、全国でも3位となりました。

とはいえ、増加した世帯数と人口数に大きなギャップが見られないことから、増加人口は今のところ単身世帯が主なことが分かります。

そのため、この人口増加は保活に大きく影響しなかったのではないでしょうか。そう考えると、今後の動向にも注目する必要があるでしょう。

このまま人口流入が続き、さらに定着していくことで、やがて単身世帯が子育て世帯になる未来が予測されます。

すでに江東区の予測では、2025年4月入園の応募人数予測として前年度から200人以上増えるとしています。近い将来には保活にも影響が表れる可能性は大いにあるでしょう。

出典:各市区町村の「新子育て安心プラン実施計画」(令和5年度)/こども家庭庁

出典:子育て・教育/江東

申し込みスケジュール例(4月入園・年度途中)

ここでは、2024年4月入園における申請方法ごとのスケジュールを参考として紹介します。

窓口

一次申請

1期

2023年10月24日~10月27日

豊洲シビックセンター11階

区民広場

2期

2023年11月7日~11月9日

江東区役所7階

71~73会議室

3期

2023年11月12日

4期

2023年11月15日~11月22日

二次申請

2023年11月24日~2024年2月14日

江東区役所3階 12番窓口

 

郵送

一次申請

1期

2023年10月16日~10月23日

 

 

保育課入園係必着

2期

2023年10月24日~11月22日

二次申請

1期

2023年11月23日~12月15日

2期

2023年12月16日~2024年2月14日

 

電子

一次申請

2023年10月16日~11月22日

 

マイナポータル

二次申請

2023年11月23日~2024年2月14日

一次申請の結果は、2024年1月25日に「利⽤調整結果通知書」として郵送する予定のようです。

また、結果は1月24日以降に電話で確認することも可能です。この場合は、江東区役所の保育認定・調整課入園担当が電話窓口となります。

二次申請の追加書類提出期間は、2024年2月14日必着となっています。電子申請で追加書類の提出はできませんので、窓口持ち込みか郵送で対応する必要があります。

オンライン申請はマイナポータルが提供している「ぴったりサービス」で受け付けているようです。

出典:保育園等の申込をされる方へ/江東区

出典:令和6年度江東区保育園等入園のしおり/江東区

【江東区の保活】選考基準

kuremo_iStock-1347942491iStock.com/kuremo

江東区の入園選考について紹介します。

江東区では、基準指数に調整指数を加算または減算し、点数が高い方から入園できるように利用調整会議で選考されます。

なお、提出書類をもとに指数を計算するため、申し込み時点では正確な指数は計算できないとしています。

また、その上で同一指数の世帯が並んだ場合は、規定の「優先順位」により判断されるという一般的な選考システムです。

上記の基準や優先順位は「保育の利用基準表」として、区が年度ごとに発行している「江東区保育園入園のしおり」に掲載されています。

この基準表をもとに、以下の例を見ていきましょう。

 利用基準指数

利用基準指数算出の一例

父親(フルタイム勤務)

20日以上・週40時間(月160時間)以上の就労を常態  →12点


母親(時短勤務)

月20日以上・週35時間(月140時間)以上40時間(月160時間)未満の就労を常態 →11点

このような場合、基本指数は「23点」となります。なお、基準指数での最高点は12点となっています。また江東区では、保護者の勤務状況が「内定」の場合は、勤務時間に関係なく一律5点となります。

このような点数を基準として、調整指数表(調整基準表)で指数の加点・減点を調整します。

調整基準指数

調整指数の最高点は+5点で、該当するのは以下の項目です。

・育児休業(産前産後休暇)取得により一時退園した児童(育児休業対象児童を除く児童)が、下の子の育児休業復職予定として下の子と同時に再申込みする場合

また、認証や認可外保育園などに預けている場合の加算は人数によって差があり、1人の場合は+2点、2人以上の場合は各+3点となっています。

ただし認可外保育園に関しては、「国、都道府県または市区町村へ届出を行っている施設」、ベビーシッターの場合「全国保育サービス協会に登録している事業所」などの条件がありますので、この加算をねらう場合は園選びの際に注意して確認しましょう。

大幅減点の項目は「兄弟姉妹が在園または卒園児であって、当該在園児等に係る保育料が指数基準日時点において、3か月以上滞納している場合」で、-20点となっています。

ほか江東区の特徴としては、過去に調整指数表にあった項目が2024年4月の選考から一部廃止になっています。

主なものとしては、転職などにより「就労実績が1カ月に満たない場合の実績不整合」があり、-4点と大きな減点となる項目でしたが、項目自体が廃止されています。

なお、転職先で就労開始後に「就労証明書」を提出することで、契約上の就労時間と就労日数により指数加算の対象になります。

また2023年度の内定辞退については、これまでは再申し込みをした場合の同年度の選考で-2点の減点となっていましたが、これも辞退理由にかかわらず一律適用されなくなりました。

出典:令和6年度江東区保育園等入園のしおり/江東区

【江東区の保活】区の取り組み・保活サービス

江東区は子育て支援だけでなく、保活に関しても細やかなサービスや取り組みを行なっています。区が取り組んでいる保活サポートなどを見ていきましょう。

保育園ナビゲーター

江東区が提供しているさまざまな保育サービスを適切に選択・利用できるよう、保育に関する相談対応を行なうのが、江東区独自の「保育園ナビゲーター」です。

各窓口や電話などで利用することができ、保育サービス情報の案内、保育園申し込みの手続きについてや、保育園の紹介などにも対応しているようです。窓口は以下の2カ所です。

・江東区役所 3階 保育課入園係

・豊洲シビックセンター 3階 豊洲特別出張所

出典:保育園ナビゲーターによる窓口相談・電話相談/江東区

申込書類記入方法を動画で解説

動画配信サービスによって、保育園申込書類の詳しい記入方法を解説する動画が制作されています。以下の公式サイトだけでなく動画配信サイトからも見ることができます。

解説動画は書類ごとに分けられており、以下の動画でそれぞれ確認できるため、大変便利です。

・教育・保育給付認定申請書兼令和6年度保育所等利用申込書

・家庭状況届

・就労証明書

出典:令和6年度保育園等入園の申込み手続きについて/江東区

認可外保育施設等保護者負担軽減補助金

23年10月から拡充した江東区独自の補助制度です。

認可外保育園に通う際の利用料補助が、非課税世帯だけでなく課税世帯の0歳児~2歳児にも適用されることになりました。

拡充ポイントは以下のようになります。

(1)補助上限額の拡充

・第2子以降の補助上限額を全ての年齢(0歳児~5歳児クラス)において拡充。

・0歳児~2歳児クラスの非課税世帯・3~5歳児クラスの第1子について補助上限額を拡充。

(2)多子カウント方法の変更

・保護者様と生計をともにする子(就学児童を含む)を対象に、年齢の高い順に第1子、第2子、第3子以降と数える。

このうち「(2)多子カウント方法の変更」に伴って補助上限額が変わる可能性があるため、すでに江東区で対象になっている世帯は追加手続きが必要です。

出典:令和5年度 認可外保育施設等を利用されている方への補助金/江東区

江東区の保活は今のところ安心?余裕をもって慎重に

T-Tadanobu_iStock-679693114iStock.com/T-Tadanobu

江東区は、あらゆる方面から子育て世帯に手厚い支援をしています。

なかでも、高校生以下の子どもを養育している世帯に3万円分の電子クーポンを支給したり、自宅で未就園児を保育する際に区内の保育園を「かかりつけ園」にできる登録制度を整えたりといった取り組みは区民にも好評のようです。

現在は単身世帯が多く保活に大きく影響がないと言われている江東区ですが、今後は子育て世帯が増え保育園の倍率が高くなってくることも予想されます。

これから保活に取り組む方は、今のうちに余裕をもってしっかり園選びをしておけるとよいですね。

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